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私の仕事術

私の仕事術|File16 好きなことを増やして夢を叶える。ヒントは通勤時間の使い方

有限会社ナマラエンターテイメント
出来心 オダニ ハジメさん

お笑い芸人の仕事術

「お笑いを通じて社会課題を解決する」。お笑いステージのみならず、その独自のスタイルが各方面で話題となっている、地方発信型お笑い集団NAMARA。
オダニハジメさんは、富山県氷見市出身で、高校卒業後、新潟大学へ進学。在学中、落語研究部での活動を通じてNAMARA代表の江口氏と出会い、大学卒業後、ナマラエンターテイメントへ所属。
現在は相方の秋山朋信さんとコンビ「出来心」を結成し、テレビ・ラジオ、各地でのお笑いステージ、そしてアルビレックス新潟のホームゲームMCを務めるなど、マルチな活躍を見せている。
見る人、聞く人を笑顔にさせ続ける彼の想い、そして仕事術を聞いてみた。

芸人にとって「新潟」は最高のまち!?

「僕は子どもの頃から将来の夢がたくさんありました。野球が好きだったので『野球選手』や、なんとなく人に何かを教えるの好きで『学校の先生』に『化学者』、そして『お笑い芸人』。とにかくテレビで見る芸人たちがかっこよかったですね。大学受験で先生や化学者への道は諦めたんですけど、落研に入って今の事務所の代表、江口さんと知り合いました。あれはスカウトだったのかな(笑)。
新潟へは大学生からなんで10年弱なんですけど、大好きな場所になりましたね。新潟って芸人にはかなり恵まれている場所だと思うんですよ。よく新潟の人は『控えめ』とか『目立つことを避けがち』とか言いますけど、それは逆に『ちょっと行動するだけ』で目立って注目されるんですね。『ある意味目立ちやすい環境』、芸人もそうだし、起業家とかにも合っていると思います。」

「学生の頃から県内様々なステージでお仕事をいただいてきました。企業のイベントだったり、学校の授業や学園祭、敬老会など、とにかく目の前の人たちを笑顔にすることが僕の仕事です。
お仕事をいただいたクライアント様から継続してお仕事をいただけた時は、『認めてもらえた!』ってとても嬉しい気持ちになりますね。
よく周りから『オダニくんは緊張しない人』って言われるんですけど、そんなことはなくて、やっぱり何事にも準備が大事なんだと思っています。あと、相方が超『緊張マン』なので、相対的にどっしりと見えるだけかもしれません(笑)。」

通勤時間は“情報収集の準備時間”に

「仕事柄、様々なところに出向きますが、自宅周辺に駅があるので、電車と車を使い分けています。
お笑いステージの時は、紙芝居やハーモニカなど、とにかく荷物が多いので車での移動になりますね。
そうでない時はできる限り電車で移動するようにしています。本番で話す構成を頭の中で整理したり、その土地ごとの時事ネタをリサーチしたりと、本番に向けた情報収集、準備時間に充てていますね。
それと
Twitter。かなり投稿している方だと思うんですけど、そのネタ探しですかね。
僕は静かな場所だと集中できないので、電車の中でのこの時間は大切なんです。」

 

 

“好きなこと”を増やしてチャンスに

「『好きなことを仕事にするのは難しい』とよく言いますけど、好きなことが1つ2つしかないとそうかもしれませんが、好きなことがたくさんあればそれだけ実現する可能性が高まると思います。今の時代1つにこだわる必要もないし、大きな企業であれば企業の中で好きな分野に巡り合えることもあります。情報をたくさんインプットできればそれだけ好きなことを増やせるチャンスになると思うんですね。
小さい頃から変わらず今も野球が好きで、野球の話ばっかり発信していたら、なんと高校野球のお仕事をいただけました。最高ですよもう。それから、学校の先生の夢は断念しましたけど、お笑い芸人として定期的に学校で授業をさせていただいています。なんだかんだ小さい頃の夢を実現していっています(笑)。

1日のスケジュール

  • 7時 起床
  • 9時 電車で現場へ移動、時事ネタやTwitterのネタ探し
  • 10時 会場入り
  • 11時 お笑いステージ(敬老会)
  • 13時 ランチ(地元民しか知らないような店を探すのが大好きです)
  • 15時 事務所へ、メールチェックやスタッフと次のイベントの打ち合わせなど
  • 16時 徒歩で次の現場へ移動
  • 17時 ラジオ局、本番リハーサル
  • 19時 ラジオ生放送
  • 22時 帰宅

企業紹介

ナマラエンターテイメントはお笑いの提供を主に、事業の企画立案、音楽や文化などを含めた新潟のエンタメのハブとして、1997年に設立し、今年で25周年になります。
「社会課題をエンターテイメントで解決すること」をコンセプトに、各種ステージイベントや司会業などはもちろんのこと、お笑いを通じたSDGsの取り組みや、ゲーム依存症などに関する出前授業なども行なっています。

カンパニーメッセージ

(有)ナマラエンターテイメント 代表取締役 江口歩 さん

NAMARAでは特に「笑いと健康」「笑いと環境」に長年取り組んでいます。
マジメにつらつら話をしてもみんなつまらなさそうな顔をして聞く耳を持たない。そこを芸人それぞれの個性を活かして、まずお客さんに思いっきり笑ってもらう。講演が終わったころにはみんな健康と環境について興味を持つようになっている。そんな持続可能な活動をこれからも芸人たちと続けていきたいね。
また、NAMARAは歩こうNIIGATA大作戦や、健幸都市づくり(スマートウェルネスシティ)のお手伝いもさせてもらっています。なかなか自分ごととして捉えられないことが多いけど、まずはちょっとでも知ってみることが大事。景気も悪いし、まずは公共交通機関を一週間使ってみてどれくらいお金が浮くかとか、試してみるといいかもね。