【コラム】新潟市がワースト1位!?
いきなりですが、あなたは新潟市が全国ワースト1位となっている“ある指標“について知っていますか?
知っているひとはきっとトレンドに敏感な方だと思います。
答えは、運輸部門における1人あたりCO2排出量です。
なんと、新潟市は政令指定都市のなかでワースト1位。(2017年度データ)※1
菅首相は所信表明演説の中で、2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を実現すると宣言しました。
もはや温暖化の対策は経済成長の制約ではなく、経済社会の変革をもたらし、大きな成長につながるとも言っています。
ちなみに運輸部門とは、貨物自動車に加え、電車やバス、船などの公共交通、そして自家用車が発生させているCO2の排出量をとりまとめている部門のことで、この運輸部門によるCO2排出量は全部門のうち2番目に多い約20%を占めています。(1番目は産業部門で約30%)
CO2を排出しているもののうち2番目に多い約20%を占める(1番は産業部門の約30%)電車やバス、船などの公共交通に加え、自家用車が発生させているもののことです
当然ですが、たくさんのひとを一度に運ぶことができる公共交通のほうが、ひとり当たりのCO2排出量は小さくてすみます。
バスが排出するCO2は自動車の約4/10、電車が排出するCO2はなんと自動車の約1/10です。※2
車はとても便利な乗り物ですが、車を運転しなくてもいいときが生活のなかできっとあると思います。
ビジネスパーソンとして、公共交通や自転車・徒歩を活用することが、世界のトレンドにしっかり対応しているヒトとして見られる社会もすぐ目の前に来てるかも!?
※1(出典:環境省ホームページ「部門別CO2排出量の現況推計」2017年度、政府統計の総合窓口「【総計】市町村別人口、人口動態及び世帯数」2018/1/1時点)
※2(出典:公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団「2020年版 運輸・交通と環境」)